効果の理由 |
・マグネシウムは体内には約25gあり、その約50〜60%が骨や歯に、残りは軟組織に蓄え られている。血液中には1%しかないが、不足すると骨に貯蔵されたマグネシウムを放出して 補う。タンパク質合成、エネルギー代謝、筋肉収縮、血圧調整、体温調節など体内の酵素反 応に関わるため、生命維持に欠かせないミネラルだ。 ・また、ビタミンB群とともに、糖質や脂質のエネルギー代謝に重要な役割を果たし、疲労回 復の手助けをする。睡眠不足や運動不足が続くとマグネシウムが消費されてしまうので、十 分に補給することが大切だ。不足すると筋肉のけいれん、しびれ、めまい、記憶障害、注意力 散漫などの障害が起きる。偏頭痛もマグネシウム不足が一因と考えられている。マグネシウ ムが不足すると、セロトニンという物質が放出され、その結果、痛みの原因となる物質を発生 して頭痛を引き起こすといわれている。 ・マグネシウムは、カルシウムとバランス良く摂ることが大切。摂取比率はマグネシウム1に 対してカルシウムが2〜3がよいとされる。このバランスがイライラなどの状態の緩和にも効果 的だ。バランスが崩れてマグネシウムが不足すると、血管が収縮して循環器系の疾患を引き 起こしてしまう。マグネシウムを補うようにカルシウムが増えると、嘔吐や筋肉痛、けいれんな どの症状があらわれることもある。 |
備考 |
・マグネシウムの1日の摂取量は男性で280〜320mg、女性で240〜260mg。野菜には 含有量が多く、重要な供給源だ。その他にも魚肉類、バナナ、ごま、大豆、海藻類にも多い。 マグネシウム不足は、摂取量不足のほかにも慢性の下痢、利尿剤の長期使用、大量の飲酒 でも起きる。アルコールをたくさん飲む人はマグネシウムが尿といっしょに排出されやすい。お 酒を飲むときはマグネシウムが豊富なナッツ類、海藻、緑黄色野菜をいっしょに食べるといい だろう。 ・マグネシウムの摂取上限量は700mg。過剰摂取しても腎機能が正常なら体外に排泄され るので問題ない。ただし、腎疾患があると、神経や心臓機能が低下したり低血圧などが起き るので注意が必要だ。 |
関連症状 |
・肌の健康 ・ストレスが多い ・心臓病の予防 ・不眠 |