効果の理由 |
・クロムは肝臓や腎臓、血液、脾臓に存在し、脾臓から分泌されるインスリンの働きを助ける 必須微量ミネラルだ。 ・体内に取り入れられた糖質は、ブドウ糖に分解されて小腸から吸収される。これが血液中に 入って血糖値が上がると、脾臓からインスリンが分泌され、ブドウ糖を筋肉や肝臓に取り込む 働きをする。この時ブドウ糖は、エネルギーが不足していると筋肉細胞に取り込まれて運動エ ネルギーとして消費されるが、エネルギーが十分な場合、脂肪細胞に蓄積されてしまう。 ・クロムはインスリンの働きを活性化し、血液中のブドウ糖が筋肉細胞に効率よく取り込まれ るように手助けをする。インスリンはクロムがなければ活性化しないので、クロムが不足する と、糖の代謝がスムーズにいかなくなり、コレステロール値が高くなったり、疲れやすいなど 糖尿病に似た症状があらわれる。この状態をほっておくと、糖尿病や動脈硬化を引き起こして しまうのだ。さらにクロムは、脂質の代謝も促進し、血液中の中性脂肪やコレステロール値を 正常に保つ働きもある。 |
備考 |
・1日の摂取量は男性で35ug、女性で30ug。クロムは穀物、肉類、豆、ナッツ、キノコなどさ まざまなものに含まれているので、普段の食事で不足することはない。ただし糖分を多く摂れ ば、インスリンの分泌も増加するため、それだけクロムの消費量も増えて不足しがちになる。 糖分の代謝に不可欠なビタミンB1といっしょに摂ると効果的だ。 ・クロムの作用を利用してダイエットをする場合は、運動を併用したい。ブドウ糖は筋肉細胞で 十分に利用されないと、大量に脂肪細胞へと流れ込んでしまう。運動をして筋肉を鍛えてお けば、クロムの作用する場所が増え、より多くのブドウ糖が筋肉細胞へ利用できるようになる というわけだ。 ・糖尿病の治療薬を服用している人は、低血糖を引き起こす可能性もあるので服用を避けた い。また過剰摂取によって腎機能に弊害が起こるという研究結果もある。1日の上限摂取量 は250ug。サプリメントで補給する場合は、上限を超えないように注意しよう。 |
関連症状 |
・糖尿病 ・動脈硬化 ・ダイエット |